※ネタバレなしを心がけて書いているつもりですが、感想を書く流れでストーリーに触れてる部分もあるため、ネタバレNGな人は気をつけてください。
この映画を観に行った経緯を端的に述べると、子どもが行きたいといったからです。
私個人としては、同じ映画なら、同時期に公開中のミニオンの方が良いのではと思っていました。だって、逃走中って普段のテレビでも映画並みの放送時間じゃないですか(多分)、わざわざ映画館で見る意味あるの?って思っていたんです。しばらく待てば配信もされるだろうし。
子どもにも、「ミニオンの方が良くない?」と何回かプレゼンを試みましたが、「逃走中がいい!」と言って譲らなかったので、しょうがないなって感じで映画館に足を運びました。
映画がはじまり、10分が経過したときに私は思いました。もっと強くミニオンを推しておけば良かったと。
事前情報を一切見ない(というか興味ない)で観に行ったので、劇場版はテレビ版よりもゲストが多くてミッションも増えるみたいな、テレビ版の延長線上みたいな感じだと勝手に思っていました。なので、陸上部6人の絆が~みたいなストーリー展開にリアルに頭を抱えました。
いや、謎のストーリーが始まったのはこの際良いんです。公式HPをチェックせず、そういう映画だと知らずに観に行った私の責任なので。ただ、設定がガバガバすぎて、、、ツッコミせずにはいられない、なんかもう色々なところが気になりすぎて映画どころじゃない心境になりました。間違い探しならぬツッコミ探しゲームのはじまり。そんなこと気にしないで映画自体を楽しもうと努力してみても、新たに投下されるツッコミ要素の数々に心が乱される時間。一体私は何を見せられているんだ??
そんな中、ラスボスの登場が私に心境の変化をもたらしてくれました。フードで顔を隠し、謎の人物にしているんだろうけど、誰が演じているのかバレバレ。無駄に上手い演技が、この映画においては浮きすぎて違和感になってしまうという。
あっ、この映画、YouTubeでよく見る(というか、子どもがよく見ているので私も何となく知ることになった)逃走中とか鬼タイジとかのテレビ番組を微妙にパロってる寸劇YouTube動画の映画バージョンなんだ、と。
それからはまぁ、なんとか楽しくみれました。YouTubeのそういう系統の動画は、全体ではなく、シーンを楽しむものだと私は思っているので。それをこの映画に落とし込んだら、ツッコミをスルーして見れるようになりました。
ガバガバな設定もご都合で唐突なストーリー展開も流れをぶった切るような顔ドアップのカメラワークもスルーできるというか、まぁ、そういうものだよねって前提で見るのでストレスがない(わけではないけれど、許容できる)。YouTuberのキャラを際立たせるのが第一で、そのために辻褄が合わなくなった部分は、整合性をとるわけではなくそのまま味付けにするというやつだから。あれはストーリーを味わうものではない。虚実皮膜を求めてはいけない。(もし、ストーリーを楽しんでいる人がいたらごめんなさい。私個人がそう見ているというだけの話なので許してね。)
あと、エンドロール見るまで気づけなかったのですが、メインキャスト6人はJO1とFANTASTICSのメンバーだったんですね。あっ、この映画、キャスト推しの作品というやつなんだと、そこでようやく理解できました。若俳関係でこの手の映画を結構見てきたよ…舞台挨拶もたくさん行ったよ…(よみがえる過去の記憶)。
このあたりの解釈をもっと早く察していたら、ストレスフリーで映画を観れたかもしれないので、そこは残念だったなと思いました。事前情報を知るは大事ですね。いや、そんなの知らなくてもストレスフリーで楽しめるのが映画だと思うんですけどね。
救いだったのが、映画を見終わったあと、我が子に感想をきいたら「楽しかった!」と言っていたことです。本当に良かったです。途中で私に「ねむい」と言ってきたり、終盤は椅子にぐったりしていましたが、全体を通しての感想が楽しいなら、それに勝るものはないというもの。
あと、良かったなと思ったところは、ストーリーのキーとなる少年が履いていた靴が、うちの子が履いていた靴と同じだったというところですね。先日のAmazonプライムセールで買ったばかりのおニューの靴。本編中、チラッとしか見えなかったんで、「あれ?もしかして…」って感じで確信が持てなかったのですが、最後の最後に靴ががっつり映って、速く走れるみたいなセリフがあったので「同じだ…!」って判明してスッキリできました。映画が終わったあと、うちの子に映画で出てきた靴と同じだったことと、それを選んだセンス良さを褒めたたえたら、照れながらめちゃくちゃ嬉しそうにしていたのがとても可愛かったです(親バカ)。少年の靴をしっかり映してくれたところは私の中でこの映画の一番良かったところです。
この映画の良かったと思ったところ
- メインキャスト6人が旬なイケメン
- ガチャピンとゆるキャラ達のお茶目で可愛い演技
- 癖が強いボスキャラの取り巻き
- 芸能人逃走者がいい味出している
- 少年が履いていた靴がうちの子と同じだった
この映画の良くないと思ったところ
- ゆるキャラをもっと出してほしかった
- 唐突なホラー展開
- YouTube寸劇動画のノリを映画に持ち込むなら、もっとあからさまな演出にしてくれないと気づけないです…
総評:興味本位で観に行くべきではない。