本当はこわい副鼻腔炎(蓄膿症)体験レポ~発症から治療まで~

年末にかかった風邪がきっかけで副鼻腔炎(蓄膿症)になりました。
知っているようであまりよく知らない病気ではないでしょうか。私は「たかが蓄膿症・・・」と思っていたら痛い目にあいました。
副鼻腔炎になったきっかけから一時的な対処法、病院での治療をまとめました。

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副鼻腔炎(蓄膿症)とは

鼻の奥にある空洞・副鼻腔に細菌やウィルスが感染することで炎症し、膿がたまるのを「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」といいます。
副鼻腔の中は普段は空気が入っていますが、風邪などをきっかけに、膿がたまり発症します。
一般的に副鼻腔炎は「蓄膿症」という名前が知られていますが、蓄膿症は俗名で、副鼻腔炎と蓄膿症は同じ病気です。
副鼻腔炎を治療するには、副鼻腔の炎症を鎮め、溜まった膿を出し切ることが大切です。

最初は軽い風邪だった(副鼻腔炎きっかけ)

年末にひいた風邪の症状は咳と鼻水、軽い喉の痛みでした。熱や倦怠感はなかったので、これといった対処をせずに放置していました。

「すぐ治る」と思っていたんです。

風邪をひいていた時、身内に不幸があって福井に帰省していました。年末で実家とはいえ自宅ではないところ、一緒に連れてきた子どもの世話に加えて通夜・葬儀、諸々の手続き等があり、病院に行く時間もないし行く気もなかったのです。

風邪をひいたとき、私の病院へ行く判断基準は「熱があるかどうか」なのでなおさら。でも、普段なら「年末でしばらく病院が休みになるから念のため行っておこうか」とか思うんですけどね。

あの時は自分の体の状態に関しての優先度はめっちゃ低かったです。動くことに関しては咳と鼻水以外で困ることなかったので。「ちょっと咳と鼻水出てるから横になっているわ」なんていえないですし言う気もなかった。

かんでもかんでも鼻水が出る・・・(副鼻腔炎なりはじめ)

風邪をひいてから3日くらい経ったころ、鼻水の色が黄色混じりの緑色っぽい感じになりました。いわゆる「青洟」です。風邪で青洟というと、風邪が治り始めている証拠と聞きますね。

「案外早く治ったな、ラッキー!」と思っていました。(あの時の自分をはたきたい。)

ですが、すぐ「なんかおかしい」と思いました。だって鼻水の量が尋常じゃない鼻をかんでもかんでも鼻水がでるどんだけかんでも「全部出しきった」という感覚がない。鼻をかみすぎて鼻の下がヒリヒリして赤くなりました。地味に痛い。鼻の下にリップクリーム塗って鼻をかんでを繰り返していました。

この時点では、「なんかおかしい」とは思ったものの、あくまで風邪と思っていたのでここでも放置していました。この時、大晦日の前日で病院のほとんどがお休みの状況。行きたくても行けないです。

ただ、何をしないのもつらいと思ったので、ドラックストアで市販の風邪薬を購入して飲んでいました。


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思い返すと、この時すでに副鼻腔炎になっていたんですよね。風邪薬はほとんど効きませんでした。

「鼻が詰まる」ってとても辛いことだったんだと実感した

副鼻腔炎で一番辛かったのは「鼻が詰まる」ことでした。

この「鼻が詰まる」という表現だと風邪で「鼻が詰まる」と同じだと思われるかもしれませんが、副鼻腔炎の「鼻が詰まる」と風邪の「鼻が詰まる」は全くの別物です。

風邪の「鼻が詰まる」を一般人と仮定すると、副鼻腔炎の「鼻が詰まる」はフリーザくらい。同じ人型ですが、戦闘力で圧倒的な開きがありますよね。戦闘力5と53万の違い、そんな感じです。(どんな感じだ)
・・・や、ちょっと大げさに盛りすぎました、すみません。ベジータ(初登場時)とフリーザくらいです。訂正します。

鼻で息が出来ない辛さに耐えられなくて、めったにやらない鼻薬を使いました。

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鼻がツーンとするけれど、すぐ効いてくれて鼻がスーッと空気が通るようになったのは本当に有り難かったです。

しかし、鼻水は容赦なく鼻から出る。

ドロッとして粘っこい緑色の鼻水がとめどなく出てくるという惨状。鼻に詰まっているとは思えない量の鼻水が出てきます
鼻ってこんな大量の鼻水を貯蔵できるスペックを持っていたのか」と驚愕しました。こんなところで鼻という器官の性能の高さを知りたくなかった。

ちゃんと量は計ってないですが(計る気もないですが)、私が飲んだ水分よりも出した鼻水の量が多かったように思います。まさに人体の不思議。こんなところで(以下略)。

鼻のかみすぎなのか鼻水の出し過ぎなのかは分かりませんが、頭がクラクラするという貧血みたいな症状も出ていました。

鼻水の色と形状から「鼻から無限にスライムが出てくる」という錯覚を覚えたのもちょうどこの頃です。鼻から敵が出てくるとかなにそれこわい。

鼻のかみすぎて増えるテッシュごみ。ただでさえ年末年始でゴミ収集がストップしているのに、ゴミが増える溜まる。自分のせいとはいえ結構なストレスでした。

副鼻腔炎の症状は「鼻が詰まる」だけじゃなかった

そんなこんなやり過ごして迎えたお正月。鼻水に加えて新たな症状が私を襲いました。

  • 頭が痛い(重い)
  • 歯が痛い
  • 体がだるい
  • 熱っぽい
  • 匂いが分からない

辛くて起きあがれない、起きてもフラフラです。

少しでも元気をつけてほしいと旦那が淹れてくれた紅茶(ルピシアの1万円福袋に入っていた100g3,000円するめっちゃ高級なやつ)の匂いが全く分からなかったときは本当にショックでした。旦那の気遣いが匂いのしない高級な液体を飲むという状況に変わるつらさよ。。。

これは本格的におかしい」と思い、症状をもとにネットで検索。そこで「副鼻腔炎(蓄膿症)」がヒット。ここでやっと副鼻腔炎の存在に気づきました。バトル漫画でいうと見えない敵をやっと認識できたところ。

今まで副鼻腔炎(というか蓄膿症)の名前は知っていましたが、「鼻が詰まるだけの病気」だと思っていました。いや、実際そうなのですが、もっと軽く考えていました。

動くのがつらいほどの病気になるとは知らなかった・・・!

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とりあえず副鼻腔炎の症状を抑えたい

副鼻腔炎の治療に関して、ほとんどのサイトが「痛みまで出ると自然治癒はほぼ無理だから病院へいって治療すべき(要約)」と書かれていたのですが、正月でお休み中・・・。なので、再びドラッグストアへ行き(旦那にお願いした)チクナインを入手。

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完全ではないものの症状はかなり軽くなりました。優秀。

鼻水等の症状はチクナインでおさえましたが、チクナインには痛みを和らげる効能はないので、痛みや熱に関してはカロナール(以前病院で処方してもらって余っていたもの)を飲みました。これでなんとか動けるようになりました。

やっと病院へ(お医者さんの診断・治療)

風邪をひき始めてから2週間、青洟が出始めてから10日が経過し、このときになってやっと正月休みが終わったのですぐさま病院(耳鼻科)へ。

案の定「副鼻腔炎」の診断がでました。
処方された薬は次のとおり、

  • リンデロン錠(炎症を抑える)
  • ラニチジン錠(胃酸の分泌を抑える)
  • カロナール(発熱、痛みを抑える)
  • グレースビット錠(細菌の感染症の治療に用いる)
  • 辛夷清肺湯エキス細粒(鼻づまり、蓄膿症の症状を改善する)

薬は7日分(1部4日分)。抗生物質も処方されました。

全部飲みきること(カロナールを除く)、7日後に少しでも鼻水が出ているようならまた病院へ来るように言われました。薬の処方以外に鼻水の除去とネブライザーをしてもらいました。

また、先生からは「しばらくはお風呂はシャワーね」といわれました。なんでも「副鼻腔炎のときは体を温めすぎるのはよくない」とのこと。「炎症したら冷やすでしょ。それと同じこと」と言われたけど、そうなの??

処方された薬のおかげで劇的改善

病院で処方された薬を飲んで2日経過し、鼻水の量は劇的に減少しました。かんだ後も「出し切った」感がありますし、透明な鼻水が混じるようになりました。

なにより鼻が通っている時間が増えた鼻で息ができるって素晴らしい!口呼吸しながら寝ると口の中と喉がカラッカラになるんですよね。あのパリパリした感じがなくなると思うと・・・。

年末年始で仕方がなかったとはいえ、もっと早く病院へ行けばよかった。

ただ、抗生物質に関しては、青洟が出てから10日が経過しないと処方してもらえないそうです。ウィルス感染から細菌感染に変わるのがその位かかるので、10日より前だと処方されても効果が出ないのだとか(抗生物質は細菌には効くけどウィルスには効かない)。私はたまたま、症状がでてから10日以降に病院に行ったので抗生物質が出ましたが、もしそれ以前に行っていた場合は抗生物質なしでネブライザーなどの処置、で10日経過したら抗生物質の処方、という流れになります。(※このあたりは症状や病院によって方針が異なります)

副鼻腔炎まとめ

副鼻腔炎になるまでの症状の変遷

咳、のど、鼻水の風邪の諸症状

止まらない青洟

頭痛、歯通、微熱、倦怠感

副鼻腔炎の症状を和らげるのに役に立った市販薬

  • チクナイン


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  • ナザール


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  • カロナール(もしくはロキソニン)

副鼻腔炎を体験して感じたこと

実感レベルとして、副鼻腔炎になったら自然治癒は困難だし下手したら私のように雪だるま形式のごとく悪化するので、副鼻腔炎になる前に対処するのが一番だと思います。

なので、「風邪をひいたら無理せず休め!」と言いたいところですが・・・まぁ無理ですね。正直、あの時に戻ったも同じように私休めない(休まない)と思います。できることといったら、風邪を引く前、前兆を感じたときに葛根湯を飲むとか早めに寝るくらいかな。「熱が出ないタイプの風邪でも甘くみない」くらいの気構えがちょうど良いと思います。私のように完全放置はダメです。トイチ並みに金利が増えるぞ!

残念ながら副鼻腔炎になってしまった後は火急速やかに病院(耳鼻科)に行くことを体験者として心の底からおすすめします。病院にかかってからの症状の軽さがはんぱないです。プロはすごい。自然治癒?なにそれおいしいの??

あと、薬を飲んで鼻水の症状が和らいだと思っても痛みは残っているのでカロナール(痛み止め)は油断せずに長めに飲んでおいた方が良いですよ。飲み始めて2日の昼に鼻水少なくなったから頭痛なくなっただろうとカロナールやめたら頭痛と歯痛と微熱が復活して泣きました。カロナールは飲んでから効き目が出るまで時間がかかるのでその間ほんと辛かった。飲み続けると「疼痛・発熱時」の見極めができないですが、一旦止めると再び効くまでに結構な時間がかかるので、カロナールの止め時は長めに見積もった方が良さそうです。

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